庭蝉

ブログ記事一覧

庭蝉のブログです。日々の作庭活動などを報告します。

ムスヒ

2018/01/27

 遅ればせながら 今年もよろしくお願いを申しあげます

 大寒。。。ほんとに大寒ですね今年は。。
 みなさま共にご自愛しながら乗り切りましょう

 毎年温暖化とか言いながらも地球そのものは不滅の行動を続けている。ぴーぴー喚いているのは人間だけのようです。雪が降り路面が凍る。これもまた自然な営みですから、たまにはその上をシューーーなんて滑って楽しんでいきましょう。ま、、転倒等の責任は一切負いませんが。。^^;)福井県の植木屋「あうん」の大塚君は冬に会うと手がボロッボロです。。この暖かい千葉の土地で仕事ができていることに一筋の感謝を覚え、日々仕事をこなしております。


 しかしあと一週間もすれば立春です。その前日に節分。太陽歴に変えてしまってから少し解りにくくなりましたが、この立春前の節分という節目を古来から日本人は一番重要視してきました。古来は立春をもって正月となっていたわけです。初夢、なんていうのも2月4日の夜に見る夢だったのですね。そして今、まさに梅の蕾みがメキメキと膨らみ始めて春への準備万端!!てな時期です。古代の日本人にとってこの大寒の時期は一年でもっとも厳しい時期。病い、ケガレ(気が枯れる)が蔓延する。そんな時期に梅の蕾みは膨らみます。梅の枝からある日突然プクッと芽が吹き出す。ゼロからイチになるその瞬間に神聖な神の力を感じた日本人はそれを「ムスヒ」の神と言ったのです(これについてはまた後日書き足します)。生成の神「ムスヒノカミ」が降りてきて初めて立春の準備が整う。最も寒いこの時期に小さな小さな生成を育む力をとても大事にした古人(いにしえびと)の豊かな感性に植木屋として頭が上がりません。


 冬がさむい
 夏があつい
 海があおい
 山がたかい


 あたりまえのことをもっと受け止める力があれば、ヒトはもっと楽になれる
 しかしそれは今より少し厳しい世界かもしれずお勧めはしにくいのも事実


   でも植木屋としては絶対に持っていなければいけない感覚だろうなと私はおもう

日の光が一番美しい時期はこの時期ですよね
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              冬はつとめて 雪の降りたるはいうべきにもあらず


                  今年最初のブログ。。。

                  新年の抱負として何か伝われば幸いです
                  庭蝉として今年も一層の充実した日々を


                みなさまにとってより佳き一年となりますよう

                  

                             庭蝉 西田金太郎


 

良いお年をお迎えください

2017/12/31

   なんとか年内の作業を終わらせることができました
   今日を無事に滞りなく迎え、数日ではありますが
   日本人らしく粛々と年始を祝いたいと思っております


 思えば例年になく慌ただしく始まった2017年でした。下総国一宮での神務実習が1月にスタートし、4月までは植木屋と神社とが半々くらいの生活でした。5月には茶の湯のお師匠様の傘寿を祝う茶会もありました。しかし造園工事のペースは例年通りでこなしましたのでブログの更新も侭ならなくなってしまい、皆さまにはご心配をおかけいたしました。そんな時にお客様や同業から「最近更新されていないからどうしたのかと思って。。。」なんて言われ案外多くの方々が私のHPを見てくださっていることに気づかされ有難さを痛感したりもしました。また、今年も一緒に作業をこなしてくれた職人の皆さまには本当に頭が上がりません。ありがとうございました。

 今年も一年 大変にお世話になりました
 庭蝉はなんと今 15年目に突入しております


  五里霧中

      ひたすらに歩みを進めているのか
      ただここに留まり続けているのか


 もうワケが解らなくなっているところに少しずつ道がみえてくる


      造園も茶の湯も神職も
      生きかたという学の道
       私のからだの中で
   少しずつ真ん中に集まり始めている

         そんな草花の受粉のような感覚があるのです

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 どうか良いおとしをお迎えください
 庭蝉年始の始動は正月8日からの予定でおります


照り葉窓

2017/12/ 8

   今年の紅葉は
   千葉が一番きれいだったかもしれない。。。


 と、思っている千葉の植木屋さんは多いと思う


とにかくきれいだったのが君津市のお宅でした。

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室内からの景色はまるで長谷川等伯の日本画のようです。
こんな時期が一年のうちで10日ほど訪れる。それだけで一年中が幸せに包まれる様な、そんな仕事ができた気がしています。
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 暮れの忙しなさが交通にも出始める時期です。カゼなどを引かれませんよう年の瀬をお迎えください。


年内もう一度くらいブログ更新したいな、と思っております。

ではでは


いちねんご

2017/09/12


 お久しぶりでございます
 庭蝉でございます


 って、なんか間が空き過ぎて始め方がわからなくなりますね。。。^^;)
 またまたブログ更新が滞ってしまいましたが、何事もなかったかのように進めます。


 今年は植木屋としてはとても過ごしやすい夏でした。北海道で仕事した数年前を思い出します。それくらい清々しい日々の中、もうすぐ中秋だというのに怒涛の作業に追われていますが、やはり1つ1つの要望や難題に全力で取り組むことが本当に大事だと思っていますので多少の工期順延、着工日の延期はご了承を。。。今後ともよろしくお願いをいたします。

 あくまでこういった事を公言してまで皆様にご理解を求めるのにはこんな写真

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昨年の秋に施工させていただいたお庭です。
お施主さまが大事に愛でてくださった一年間を庭の樹木草、板や石が蓄積しているのがわかるのです。
もうすでにこの庭は私の作品ではなくお施主さまの作品になりつつある。私にとりまして施工後一年目とはそんな寂しくもありがたい時期です。

また別地ではこんな写真

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昨年植えたハーブがモリモリで
皆さんが大事にしているから生き物や素材がイキイキしている
もう私が植えた、持ってきてそこに据えた、そのときの彼らとはベツジンの凛々しさを感じます

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今週末、昨年施工のお宅にまた行きます

難問をのりこえながら作ることは決してわるいことではない

そうおもうから時間をかける 底つくまで悩む

過去に悩んだ場所で置いてきたものたちが教えてくれる
間違ってなかったという自信と
それに付随するあきらめに似た自己肯定

とにかくお施主さまが心から喜んでくれるのがいちばんいい

それは庭蝉を始動した わたしの人生にとっても

職員募集のお知らせ

2017/05/18


 工事量の大幅な増量のため、現場で働ける職員を募集しております。

 経験者は優遇させていただきますが、若干の試用期間は設けさせていただきます。
 また未経験者でもかまいませんので、ご興味のある方は庭蝉ホームページのお問い合わせよりご一報ください。

対象年齢 : 18歳〜35歳
要普通免許
造園や植物、もの創りに興味のある方
この世界で開業したいという目標のある方
1日8000円〜(試用期間あり)


  庭蝉
  西田

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2017/05/10


    初夏の心地よい季節になりました

 皆様いかがおすごしでしたでしょうか・・・?今年に入って初?のブログ更新ですか。。
あっという間です。こんな時、案外心配してくれたりする人もいまして、ブログ更新されてないから、蝉さんの場合作業が猛烈に忙しいか、もしや、、どこぞで倒れているかもしれない。とわざわざ電話までくれた風園の福島君、ありがとう。自覚がなかったかもしれません。倒れる寸でのとこだったかも。。そう思うと感謝の気持ちが湧いてきます。

 厄年、というのはそういう年齢の節目、体力が落ち始めるかもしれない時期、そんな時に世の男たちは案外社会人としての最も充実させるべき時期にも差し掛かる。やられたら負け、飲まれたら負け、そんな自然の摂理の中で過酷に生き抜く自然界の動物たちや植物たちに目耳を傾けながら学び修め日々を過ごしていたら、つい書き込む言葉を失ってしまっていました。


 例えば言葉にするならこんなことを考えていました


 4000年前ってどれくらい前だ?
 私の人生が40年、それの100回繰り返しが4000年でしょう。そんなに昔なのでしょうか?私の住む千葉市若葉区貝塚町には文字通り貝塚が発掘されている。数千年前に私たちの祖先がケモノの毛皮に身を包み、もしくは裸同然の生活の中で日常で出るゴミや貝殻を捨てにきた場所。言葉は交わしていたのか。案外現代に負けず劣らず会話は成立していたのかもしれない。40年が100回繰り返されたくらいの時間軸の中で人類はとてつもない進化をしてきた。しかし同時に動物的感覚を急速に退化させてきた。そしてその慰みに「庭」という精神文化が発展したのは言うまでもない。その関係性を深く考えていくと、私の場合どうしても「古神道」に行き着いてしまうのです。


 樹に登り
 石に触れ
 花実を愛で
 鳥獣魚とコンタクトを計ってみる

 空をあおぎ
 薫る風に
 初夏の充実した息吹を感じながら
 今夏に向けての身体作りに専念する毎日です

     それは田んぼに鳴く蛙なんかとほとんど同じ感覚なんではないか
     それが解らなくなってしまえば生きていけない世界のはずだから

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(今週末まで開催されている「市原アートミックス」
こういう企画とても好きです)


                これだけの文章綴るのになんだかすごい時間がかかった
                毎回言葉足らずで読み手の方々にはご迷惑かもしれませんが。。
                これからもどうぞよろしくお願いいたします   庭蝉
 


もう晩秋ですねー

2016/12/ 4

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今年の紅葉は素晴らしいですね

先日、市川市M様のご指導のもとクリスマスリースを作りました
庭で剪定したブルーアイスの葉をたっぷり使った上品なリースになりました。
M様ありがとうございました!!
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ニワの始まり

2016/10/ 2

 いよいよ10月になりました
 10月は神無月。。。神様が居ない月!?


 いや、そんな事は絶対にありません。なぜなら日本中の各神社のお祭りが一番多いのは10月です。神様いないのにお祭り出来るわけがない!!ということです。神無月の「無」は当て字だそうで本来は「神の月」の意味です。皆様伝承に惑わされないようにしましょう。なんて、自分も惑わされまくっていた1人です。。


 朝晩はすっかり涼しくなりました。置き場のムシたちも良い感じに大合唱をしています。

 先日のブログで匂わせた文言
 「ニワ」の始まりについて。。


 皆さんの考える「庭」の定義とは何でしょうか?
 庭とはどういう場所でしょう。何を意識して庭となるのでしょう。

 同業者に聞いてまわると、「こころの癒し」ですとか「自然を操作して人のために作り上げた場所」「自然の成長や実りを楽しむ場所」とか各々たくさん出てきます。文献を手繰っていくと奈良時代のあたりから殿内の一部に白砂を敷きヒモロギという祭祀施設を建てた場所を「ニワ」と読んでいたという話です。また、古事記にみられる「斎庭の稲穂の神勅」という言葉。これはアマテラスが地上界に稲穂を授けるという神話です。だから奈良時代よりももっと古い話。この「稲穂」に対しての修飾語として「斎庭の(ゆにわの)」という言葉が付いています。「斎(ゆ)」というのは「神聖な」という意味を持っています。つまりは「神聖な庭の」という意味です。「神聖な庭の稲穂」を授ける、とはどういう意味か。。?

 ここで皆様にひとつ考え方をスイッチしていただきたいのです。古代の日本人の価値観や考えに想いを巡らせてください。当時の人々は稲を育てる事で食料が安定し国力を持つことになる。稲を貯蓄することで厳しい冬や不作の年を乗り越えられる。以前の狩猟漁労に頼る生活から食料や栄養の安定が実現することとなる。そうなれば当然のように「稲」そのものに「神聖」を感じていたに違いないのです。その稲を育てる場所として「斎庭」という表記があるとすればそれは「田んぼ」であることに他ならない。先ほど書いた同業者の意見「こころの癒し」、それは古代人からすれば命を繋いでくれる目前の稲穂の実る田んぼの景色は最高のこころの癒しとなったでしょう。日本人が初めて自然を操作し人のために作り、自然の成長や実りを楽しむ場所を作ったとすればそれは田んぼの始まりそのものでしょう。植物を栽培したことなどなかった人々にとってこの稲作という行為はまさに神がかりの神事であり、それに寄り添うことで命を繋いできた血脈が私たちにも受け継がれています。それを冒頭で皆さんにお尋ねした「庭の定義」が古代から現代にいたるまでしっかりと受け継いでいるのです。「庭」という漢字は中国の文字を当てはめているに過ぎませんが、「ニワ」という音にはそういった太古の人の想いの詰まった源泉があるのです。


  ムズカシイ文章で突っ走りましたが
  意味、わかりました。。。?(^^;

 今月は稲の収穫に感謝する月です

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我が家にはなぜか南九州で信仰のある「田んぼの神様」が坐ます
なかなかチャーミングでしょ!?笑


 

植木屋である

2016/09/21

台風の影響が大きい今秋をいかがお過ごしでしょうか


風害 水害 その他各地たくさんの災害が出ているようで、被害を受けることなく日々過ごせている自分の有り難さを実感しながら毎日の営みを楽しむ事が何よりだと感じます。

今回の長期休暇をいただきましてたくさんの学びがあり、私自身の飛躍につながりました。不思議な体感ではありますが、私の想いとは違う力で全てがある方向に進み続けているのだと感じます。それに乗ることで私は飛躍し、充実感を得られるのではないか。


そう思えたきっかけのひとつ

毎度ブログでもうたっている3原色「植木屋 茶の湯 神職」。今回の講習会は神職養成講習会ではありましたが、数多くの授業の中で案外私が「植木屋」であることが良い方向に働いていたようなのです。これはやはり私が常日頃考えていた、現代の植木屋の自然観は古代の人たちの自然観に近いのではないか、という想いが当てはまったものだと思います。動植物やあらゆる自然現象に身を任せていきながら、ある程度の操作をして人間にとって快適な営みを演出する。これは古代の民の考え方です。私の植木屋の師匠の教え、快適な空間を演出することも大事だが、過ぎてはいけない、というのは自然への畏敬の念からきている日本独自の世界観だと思います。

茶の湯の稽古で正座することにも慣れていたためか、朝夕の板の間での正座も1時間くらいは連続で座っていられました。日頃の立ち居振る舞いも稽古の成果が出たのかお誉めの言葉をいただくことができました。


すべてがつながっていくことでひとつになろうとしている

不思議な感覚がスクスクと育ってくれています

 体露金風(たいろきんぷう)

夏を全力で突っ走った人にはこの時期吹いてくる秋風が金の風に感じられる。

 またこの時期タワワに実った黄金色の稲穂の上を吹き抜ける秋風には生米の豊かな香りが混じり、台風はじめあらゆる自然現象に耐えて習熟の時を迎えている稲穂に、またそれを育て進化させてきた日本人の底力にただただ感謝をしています
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やはり「にわ」の語源は「田んぼ」にあるようです
それについては後日詳しく書きます

                       私はあくまで植木屋なのである

                      ということで明日から庭蝉再開です

帰ります

2016/09/17

 昨日 無事に講習会を終え、数日の猶予を頂き来週頭には関東に帰ります

 30日間の集中力というのは中々維持するのは大変で何度も怒られたりドヤされたりもしました

 しかしこの白光の学び舎で受けた恩は私の心の川底の固い固い石にしっかりと刻まれました。こんな素晴らしい世界があるから私はこれからも活き活きとした言動のなかで生きていける。自身を持って世界と闘っていける。


 信仰心

 そういう言葉とは少し違う

 自分の過去を肯定できる力


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 この一ヶ月の充実は価値ある未来へとつながる

 みんなお疲れさまでした!!ありがとうございました!!!


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