庭蝉

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照り葉の感

2010/12/ 3

だだっ広い草原の真ん中で一本の木立ちが紅葉している


どうしてこんなところに生えたのか、どうしてこんなかたちに育ったのか、私にはわからない

普通じゃない

しかしただ醜いだけの木なのかも知れないな


ただ
今ひとつの時代を終えようとひたすらに朱く色づいている

それは散り際の美しさを確かめているように想えた

毎日が楽しくてしかたない
毎日が哀しくてやりきれない

双方合い乱れて感性が研ぎ澄まされているようだった

こんな木を見つけたら皆さんならどう想いますか


         例えひとつの時代が終わろうと

         想いが変わるわけではないのだ


         例えば大事な枝が切られようと

         夢が枯れてくわけではないのだ

木は自分は枯れないと知っているからあれほど美しく照るのであろうか
もうすでにそこにはまた新しい花芽が着いている


思い立ち、金太郎という名を今年限りで辞めようと思っております。勝手ながらご了承くださいませ。今、ひとつの庭を作っています。とても自由に気ままにやらせてもらえて本当に感謝しています。仕上がりも上々です。しかし。。。。。自分が作っている庭を見て、自分にとってこんなに哀しい庭を作る様になってしまったら庭蝉も終わりだな、と思ってもいます。自分が「作りたい!」と思ったものがこんなにも哀しいものだったという事を冷静に受け止め、今請けている庭作りを全力で全うして、庭蝉を一旦終業しようと思っています。もちろん年間で関わっているお客様には今後とも末永くお付き合いをお願いしたいと思ってはおりますが、新規工事に関してはしばらくお休みさせてください。本当に勝手ながらご了承いただきたく思います。


本当に申し訳ありません

また皆様に喜んでいただけるような庭作りができる様になりましたら庭蝉を再開したいと思います。

ただ、、


こんなにいろいろあっても庭作りそのものは辞める気はないのだと気づいた今、自分の「庭作り」への執着はビジネスライクには不向きかな、、と認識しています。

時代が自分を必要としていないのなら有り難く受け止めて、いただきます。しかしそれでも変われない不器用な自分が少し悔しいです。

お施主様のイメージに沿った庭を提供しなければならない。しかし無理はいけない。過ぎてはいけないのだと思っています。私達は燃費の悪いトラックを使います。森を伐採して造成地にもします。地球という人間として生きて行く上での大前提の存在を壊しながら生活し続けています。だからこそ「庭付き一戸建て」を購入した方には少ない「土」をもっと大事にしてもらいたかったのです。植物の美しさをもっと身近に感じていただきたかった。それだけだったのかも知れません。

不甲斐ない自分を感じつつ

今は突っ走るしかない

いまの自分には

いまの自分の『庭作り』でしか感謝の気持ちを表現できない


気がつけば


庭作りでしか何も表現できなくなってしまっている事が


                          嬉しくもあり
                          せつなくもあり


ただ紅葉しているだけの一本の木を見て


涙がとまらなかった