庭蝉

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想いの先に

2014/05/19

  山は笑い 風は薫り 蛙は唄う

 みんながとにかく HAPPY なのがこの季節ですよね


 本日は雨。梅雨入り前のこの時期はよくまとまった雨が降ります。矛盾しているようですが、これは気象庁なんかが「梅雨」という概念を固定してしまった弊害でもあります。この時期の豊かに降る雨は「穀雨」「五月雨」「梅雨」といった具合に微妙に意味や役割を変化させながら盛夏に向かう準備をしている、本来連続的なもの。大地と動植物に欠かせない恵みです。


 先日、茶の湯の稽古をつけてくださっている先生夫婦を連れ、伊勢二見に行って参りました。二日間の強行ではありましたが快晴の下、神宮とその別宮、摂社末社を巡り伊勢うどんや海幸をいただき、最後に神宮神楽殿にてお神楽を奉納させていただきました。先生ご夫婦はご高齢ということもあり初日は夕方早めに宿に入り、一度ゆっくりしてから二見の二見興玉神社、夫婦岩を詣でていただけるように最短コースを行ける宿の手配や時間割ができました。我ながらこのスケジュール組みに感動しています(自画自賛。。笑)伊勢に一泊二日で行きたい方、最善のコースや穴場をお教えしますのでご連絡ください。なんて。。。


 神宮神楽殿内、お神楽奉納の前にまずは献饌(神へのお供えを運ぶ)があります。笛の音を合図に巫女が動きだすその軽快かつ神聖な動作。神の御前なるぞ!!という空気が一気に漂います。私も未熟ながら、こんな空気感を作れるようにならなければいけないと鳥肌とともに身に刻みました。


 二日目の夕刻、名古屋で先生達を新幹線に乗せ見送り私だけ延泊、京都に足を伸ばしました。どうしてもお世話になった和尚様にお会いしたかったのです。お会いした和尚様は変わらずの元気なご様子で一安心。どうらや一線を退きご子息に住職を譲っていました。そんな中、気になっていた事を伺ってみる。それは中国で始まった「禅」の思想が今なお深められているのは本土中国よりも日本なのではないか。今や世界ではJAPAN = ZENみたいになってきている。そしてそれは神道理念の自然を感じ、愛でる価値観に促された部分が大きいのではないか、ということ。それに対し和尚様は「宗派や信仰の別で考え始めたら切りがない。大事なのは「宗教」というのは本来、人と人との繋がりや。それが大事にできていればそれでええ。信仰の違いは登山道の違いと一緒。目的地はみな同じ頂上なんやないか。」。。。僅かな時間でしたがまた勉強させていただきました。ありがとうございました。

その後京都を出て犬山に向かい、国宝如庵と有楽苑に。そして大学のテニス部で1つ上の主将をしていた先輩夫婦に会いに名古屋の覚王山の「ギャラリー道草」へ。先輩は瀬戸焼の陶芸家として活動していまして、庭蝉の水栓に水鉢を納めてもらっていたりしています。実は私も同テニス部の主将をしておりました。当時、強引でスパルタな主将として悪政時代を築いていた私ですが(笑。。)先輩には頭が上がりません。これまた僅かな時間でしたがギャラリー内で感性が溢れ出て来る感覚がありました。大学時代には誰もがイメージ先行で夢ばかりが大きかった。しかし今は互いに想いを形に出来る様になり、それらは時に私たちの想像を越える瞬間を生むことがある。そんな貴重な時間をありがとうございました。

    ヒトが自然界に神聖なものを感じる時

    そこに人と人とのつながりが生まれる

    自然発生的に集まり語りたくなるもの

    そのつながりを大事にすることで私たち

    ものづくりの連中は何かしらの自己表現をしている


                                   と そう思いたい


                         それが庭蝉の一貫した原動力でありたい

                                つながりの中で働きかけ

                                それが笑顔や喜びを生む

夫婦岩の合間から日が昇るその直前 運良く富士山も小さく拝めました
先生ご夫妻のさらなるご健康を祈りながら
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