庭蝉

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リード文

庭のいきものたち

2018/05/29


 木にのぼり枝を払っているとお客さまが冷たいアイスコーヒーを出してくれた。はしごを使い下におりて、ありがたくそれをイタダく。目の前ではニホンミツバチが刈りたての芝生の上を必用に飛んでいる。何かを探しているのか。ふと視界の隅で小さな影が薮の中に入るのがわかった。なんだ、と追いかける。花芽が薄ら着いたムラサキシキブの茂るその下。屈んで覗きこむ。うす暗いタマリュウの絨毯の上でカナヘビがコガネムシの幼虫をくわえていた。幼虫は状況が解らずもがいている。カナヘビには歯らしきものがないのか、幼虫の体液を吸っているようだ。実に美味しそうに食べるものだとつかの間眺めていると、屈みこんだ私の脇にムクドリが着陸する。草を刈ると土中のムシたちが驚いて出てくるのを彼らは知っているのだ。しかし気配を消していた私に気づき慌てて飛び立つ。あの慌てた顔。。。。。近くのフェンス上に留り一言「ぐえ〜〜」と。緩い風がぬけジュンベリーの葉がカサカサとわらった。


    目の前にあるその庭は
    大自然では決してないが
    しっかりと自然そのもの

    庭に植木屋が入ること

    それは立派に自然に作用している


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近くの公園でコドモたちが笑っている
その上では大木のアカシアやケヤキの枝々をカラスとオナガが追いかけっこしている
見てはいないがおそらく追うのはオナガ 追われるのはカラスだろうと思う
なんとなくカラスの声が弱気である


           この平和なひとときの全てを自然そのものであると思いたい

                      そんな中のウエキヤになりたいのだ


笑う

2018/05/13


 雨が降ったり暑くなったり


 ふう、、季節や天気に左右されるのは何も植木屋だけではないのですが、より直接的ではありますわな。。。

 何が言いたいか、、、天気予報の「本日は晴れ、降水確率50%、ところにより一時雷で場所により一日中雷雨」という表記。なにそれ!?どうしたら良いの!?この日半日天気が持ってくれればコンクリート打ちができると半日の「晴れ」を期待し現場へ。着いたらシトシトと降り始める。まあまあ、、他の作業もありますし。植栽や整地、樋の補修、、。12時、雷雨。うーむ。。今日はコンクリは無理か、と判断しそこから別現場へ移動することを打診しはじめる。先方へ連絡を入れ、移動ルートを組み立て、ヨシ!午後の作業はこれで決定!となった瞬間にウソみたいに雷雨が去り快晴に。。。まあ、次の日コンクリ無事打てましたけどね。前述の天気予報、なんか絶妙に間違ってない表現なんですよ。

 とまあ季節や天気をしっかりと受け止め、着実かつ効率よく作業を進めることでお客様へのコストパフォーマンスにつなげたい庭蝉です。

  表現が間違ってないと思いますが。。

 梅雨入り前ってほんとによく雨が降るんです。

 入梅すると何となく曇りが続いてミストの様な雨があり朝方まで降り、と案外作業には支障ないことも多いのです。


 濡れても気持ちの良いこの暖かい雨、格闘しながらもどこか心を洗ってくれているようです。


 今年は気候的には植物にとても好条件だったようで、具体的に何が良かったのかは不明ですがどこのお宅でも草花が樹々がとても元気です。柑橘類やカキなどの結実も凄まじく、バラやベリーの類いも本当に満開!といった具合です。そこでいつも親しくしていただいているご家族からお送りいただいた喜びの写真をアップします。毎年一度の剪定作業に入らせていただいているお客様ですが、ヤマボウシの満開具合といったら。。。特に日頃の私の剪定技術が良かった、というわけではなく(そうお誉めいただきましたが、、)樹々がなんだか喜んでいる、というそれだけで良い様な気がしています。それくらい今年の植物たちは全力で笑っています。

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花のひとつひとつ

白い衣をまとい

各々よろこびの中で舞う

そんな1枚です

そして上から眺めれば1つのいのちとしての力強きハレーションを受ける

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関わった庭々の植物たちの歓喜は私にとっても最高のよろこびです。よろこび勇んでメールをくださった M様に感謝です。ありがとうございました。秋には訪れる庭、感謝の中で幹や枝先をいつも以上になで回すことになりそうです(笑)


    「咲く」ということば


    「笑う」ということば


    語源はどちらも歓喜の中のアウトプット作業

    おもしろいのが、咲くは口偏で笑うは竹冠、、

                  樹々わらう五月 今の樹木は必見です


立夏に向けて

2018/04/26

   もうすぐGW


   あれ(言挙げしない)の季節も去り


   一年で最も過ごしやすい季節ですね

 この4月の終わりから7月初めにかけての季節はとても好きです。何やっても心地よいと思うのです。ま、主に釣りなわけですが。。今年は案外仕事のスケジュールもスムーズでして、というのは響きが良いですが要は仕事が少ない。。(^^;まあそれは置いておいて、こんな事は滅多にない事なので山に行ったり海に行ったりと日頃行けないところで自然を感じて英気を養うと共に、植木屋としてのアイデアの源泉を少しでも更新しようかとも思っております。そんな事を公言してしまうのも良いのかどうか。。(笑)


 独立当初は現場を1つ終えると放心状態でした。次の現場が始まる前に一呼吸入れに野山に籠りゆっくりする、そしてスイッチを次に切り替える。という事をしていました。そうしなければ身体が付いてこなかったようでした。野山に同行してくれていたのはいつも愛犬のコトラ(♂)でした。釣りでも登山でもキャンプでも。最近は仕事に負われながらもその波に乗る事も楽しみながら次々と現場を進められています。今ではコトラもすっかり年を取ってしまい歩くのもやっとです。視力をほとんど無くした老犬の背中をただ摩りながら、もう同行できない哀しさ、慈しみがあふれてくるのを感じる。この犬から受けた恩恵は他の比ではなく、庭蝉15年に対してコトラが12歳ですから、終焉のときを覚悟しながらもどうなってしまうのかわからない不安は拭えないのですよね。


 願うのは
 ただすこやかに
 ひと時でも長く

 まずはこの夏を乗り越えよう!!


 本当は野山に連れ行きたいところですがなかなか。。。

あ、話は変わりまして
良い竹が採れたのでたくさん花入れを作りました
お世話になっている方々に配ります
大家族で唄ってるみたいでしょw
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寒中禊

2018/03/ 8

 暖かくなったり冷え込んだりはこの時期の常ではありますがやはり体調崩しやすい時期です
 充分ご自愛の上お過ごしください

 そしていよいよ到来しているあの季節。。もう言葉にするのも嫌なので言挙げはしませんが。。。
 あれの大木の真下での、いやあれの森の中での作業をしています。。。これは千葉で仕事をしている植木屋あるあるかな(^^;)

 話は変わりまして

 先日あるご縁をいただきまして、九十九里の横芝の海岸で寒中禊(みそぎ)をしてまいりました。

 一番寒いこの時期に海に入り祝詞を唱えながら身を清めるということがどういう事なのか、身を以て知りたかったのです。大自然にこの身を委ねることにより己の中に怒涛のごとく流れこんでくる自然の圧力を、時に受け止め、時に刃向かい、時に飲み込まれる、というのを繰り返す。寒いという感覚はあまりなく、ただ自分の身体が自己を越えて生きようとし続けている事がわかります。身体が震える、グギューーっと全身に力が入る。胸の高さまで波が打ちつける、心臓が止まりそうになる直前で、私の意思とは関係なく、私の身体の筋肉が反射的に心臓をポンプアップしている。私はただひたすらに祝詞を唱え続けることに集中している。しかしただ唱えるといっても容易ではない状況。声が、息が止まりそうになるのです。

大自然の一部であるこの身体を拝借して自分が「生きている」ことをリアルに感じます。


 終えてみて。。自分の身体もまた自然物なのだということが改めて実感できるとても良い機会でした。植木屋として植物や動物を感じながら仕事をしてはいますが、自分自身も同じであるという感覚が時々頭を過ります。そんな時案外良いアイデアや仕事ができていることに繋がる。大小あれ、寒中禊もまた私にとって庭作りと同じ「身の委ねかた」を感じました。とにかくすごい体験が出来た事に、そして無事に今も元気で暮らせている事に感謝しております。お誘いくださった方々や現地で同行させていただきました神職の皆さま、本当にありがとうございました。

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 これは苦行などでは決してなく

 あくまで身清める神事なのである
 
 でもまた来年もやれと言われたら

 。。。ちょっとイヤかな〜(笑)

                            皆さまも 自身のお体 お大事に


 

ムスヒ

2018/01/27

 遅ればせながら 今年もよろしくお願いを申しあげます

 大寒。。。ほんとに大寒ですね今年は。。
 みなさま共にご自愛しながら乗り切りましょう

 毎年温暖化とか言いながらも地球そのものは不滅の行動を続けている。ぴーぴー喚いているのは人間だけのようです。雪が降り路面が凍る。これもまた自然な営みですから、たまにはその上をシューーーなんて滑って楽しんでいきましょう。ま、、転倒等の責任は一切負いませんが。。^^;)福井県の植木屋「あうん」の大塚君は冬に会うと手がボロッボロです。。この暖かい千葉の土地で仕事ができていることに一筋の感謝を覚え、日々仕事をこなしております。


 しかしあと一週間もすれば立春です。その前日に節分。太陽歴に変えてしまってから少し解りにくくなりましたが、この立春前の節分という節目を古来から日本人は一番重要視してきました。古来は立春をもって正月となっていたわけです。初夢、なんていうのも2月4日の夜に見る夢だったのですね。そして今、まさに梅の蕾みがメキメキと膨らみ始めて春への準備万端!!てな時期です。古代の日本人にとってこの大寒の時期は一年でもっとも厳しい時期。病い、ケガレ(気が枯れる)が蔓延する。そんな時期に梅の蕾みは膨らみます。梅の枝からある日突然プクッと芽が吹き出す。ゼロからイチになるその瞬間に神聖な神の力を感じた日本人はそれを「ムスヒ」の神と言ったのです(これについてはまた後日書き足します)。生成の神「ムスヒノカミ」が降りてきて初めて立春の準備が整う。最も寒いこの時期に小さな小さな生成を育む力をとても大事にした古人(いにしえびと)の豊かな感性に植木屋として頭が上がりません。


 冬がさむい
 夏があつい
 海があおい
 山がたかい


 あたりまえのことをもっと受け止める力があれば、ヒトはもっと楽になれる
 しかしそれは今より少し厳しい世界かもしれずお勧めはしにくいのも事実


   でも植木屋としては絶対に持っていなければいけない感覚だろうなと私はおもう

日の光が一番美しい時期はこの時期ですよね
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              冬はつとめて 雪の降りたるはいうべきにもあらず


                  今年最初のブログ。。。

                  新年の抱負として何か伝われば幸いです
                  庭蝉として今年も一層の充実した日々を


                みなさまにとってより佳き一年となりますよう

                  

                             庭蝉 西田金太郎


 


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